ご挨拶
帝京大学医学部附属溝口病院 脳神経外科のホームページをご覧いただきありがとうございます。科長の中根です。当科の取り組みについてご紹介させていただきます。
当院は、田園都市線「高津駅」から徒歩1分とアクセスが良好で、渋谷からも約20分という立地にあります。川崎市高津区という地域に根ざしながら、高度で良質な医療の提供を目指し、日々診療にあたっています。
他の医療機関とも密接に連携し、脳神経外科として幅広い疾患に対応しています。
私たちは特に「脳卒中」「脊髄疾患」「脳腫瘍」「認知症」に注力しています。
脳卒中においては、川崎市脳卒中ネットワーク(KNS)に参加し、地域の中核病院として救急搬送の受け入れを積極的に行っています。脳卒中ケアユニット(SCU)を設置し、tPA静注療法や血栓回収療法など、急性期治療にも対応しています。加えて、回復期リハビリテーション病院との連携により、後遺障害を最小限にとどめ、早期の社会復帰を目指しています。
脊髄疾患では、頸椎から腰椎までの加齢に伴う変性疾患を中心に診療しています。高齢化が進むなか、患者数の増加が予想される分野であり、地域医療機関との連携を通じて、確実に実績を重ねています。
脳腫瘍に対しては、最新の知見や治療法を積極的に取り入れています。手術後は必要な場合は、放射線治療専門医による外部照射を行うことで、予後の改善を図っています。
認知症についても重要な取り組みの一つです。慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症など、外科的治療により改善が期待できる疾患もあります。早期発見・早期治療により、患者さんやご家族のQOL向上を目指しています。
そのほか、機能的疾患や頭部外傷、変性疾患など多岐にわたる脳神経疾患に対応し、患者さん一人ひとりにとって最小限の侵襲で最大の効果を得られる医療を常に心がけています。
当科の研究活動は臨床に根ざしたものであり、倫理的配慮を持って蓄積データをもとにした研究を進めています。脳神経内科や放射線科、精神科、リハビリテーション科と連携したカンファレンスも定期的に実施し、診療の質向上を図っています。
地域連携にも力を入れており、特に高津区医師会との協力体制を強化しています。疾患啓発のための講演会や地域向けの活動も積極的に行い、顔の見える医療連携を目指しています。
今後も、地域の皆様に信頼される脳神経外科を目指し、スタッフ一同研鑽を続けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
脳神経外科
中根 一


